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2020/01/12

1/12巻頭言「元旦礼拝宣教 『神の創造された世界とドブネズミ』」 その2

しかし、あのお方は、本名が「ドブネズミ」だった。これは、もうかわしようがない。「ドブ」は、あの「ドブ」ですよ。ええ。みんなが嫌っているあの「ドブ」です。小学校の中庭の地下にあり、常にニワトリやウサギの糞尿まみれの汚水が流れているあの「ドブ」です。あるいは昔、下水道が完備されていなかった時代に何でもかんでもが流されて、何とも言えない「悪臭」を放っていた、あの「ドブ」です。誰もそれに触れたくない。そんなところに住んでいるは事実だけど、それを名前に付けるのは、どうかと思います。この命名は本人によるものではないのは確かです。自分から「僕はドブネズミでーす」という人はいません。本人ではない「何者か」によって命名されたのです。他人を「ドブ」呼ばわりして平気な人がいます。あるいはそのようにして他人を侮蔑することに喜びさえ感じている人が現にいるのです。それが「ドブネズミ」という名前だと思います。それはいかんと思うのです。そう考えると、その名前に耐えながら立派に「ドブネズミ」を生きている、あの方に対して恐怖を超えて愛おしさ、いや尊敬の念を覚え始めました。それが今年の元旦の出来事でした。
「何を熱く語っているんだ、この牧師は?」と思って聞いておられる方がいると思いますが、もう少しお付き合いください。私は、こういう「ありがたくない名付け」が今の世界に広がりつつあると考えています。昨今、この社会は、そんな殺伐とした空気に包まれています。
2.リンダ・リンダの衝撃
「ドブネズミ」への恐怖を持ったまま奥田青年は大学に進学します。そして大学院生をしていた1987年衝撃が走りました。ロックバンド「ザ・ブルーハーツ」が「リンダリンダ」という歌が大ヒットしたのでした。作詞、作曲、ボーカルを担当したのは甲本ヒロト。彼はこのように熱唱したのでした。
「ドブネズミみたいに美しくなりたい。写真には写らない美しさがあるから。リンダ・リンダ。もしも僕がいつか君と出会い話し合うなら、そんな時はどうか愛の意味を知って下さい。リンダ・リンダ。ドブネズミみたいに誰よりもやさしい。ドブネズミみたいに何よりもあたたかく。リンダ・リンダ。もしも僕がいつか君と出会い話し合うなら、そんな時はどうか愛の意味を知って下さい。愛じゃなくても恋じゃなくても君を離しはしない。決して負けない強い力を僕は一つだけ持つ。リンダ・リンダ」
 「ドブネズミ」って決めつけているが、それでいいのか。「ドブネズミ」の持つ美しさを知っているか。「ドブネズミ」のやさしさを知っているか。「ドブネズミ」の温かさを知っているかと、ブルーハーツは問うたのでした。そもそも「ドブネズミ」の何がだめなのかと。
つづく

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