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2026/03/15

3/15巻頭言「『それはきれいごと』はどっちだ、本音で生きる」

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、ドイツは昨年末に「新たな徴兵制」につながる法律を制定した。年明け施行された「兵役法」は、18歳以上の男性に軍務登録を義務付け、2027年7月からは全男性に身体検査を義務付けている。「志願者を優先する」ことにはなっているが志願者不足の場合には強制力のある徴兵を実施する。このような国の動きに対して3月5日「兵役法」に反対するデモがあった。主催によると首都ベルリンなど約150都市で十代の若者ら計約5万人が参加した。「志願者が不足し、徴兵制が復活する可能性が高い。今の状況ではいつ戦争が起きるか分からない」と参加者の18歳の青年は語っている。体格や障害の有無などを尋ねる調査への回答を強いられたことについても「記入したくなかった。男性は回答が義務付けられており避けられなかった」(回答拒否の場合、最高で1,000ユーロ、日本円で18万円の罰金)と話している(共同通信)。
 志願者が不足しているという。これが現実だ。なぜ、不足するのか。誰も戦争など行きたくないからだ。結果、強制徴兵が行われることになる。それは誰のための戦争なのか。何のための戦争なのか。「わが国を守るために行ってくれ」。「みんなのために行ってくれ」。「家族のために行ってくれ」。「世界の平和のために行ってくれ」。「ならず者を退治するために行ってくれ」。全部「きれいごと」だ。
 「非戦」とか「平和主義」とか「戦争反対」などというと「きれいごとを言うな」という人がいる。いや、そうだろうか。きれいごとを並べて若者を戦争に駆り出しているのはどっちだろうか。ドイツの若者の多くは「本音」、つまり自分自身のこととして兵役法に反対している。きれいごとを並べている連中は、決して戦場にいかない。最初から徴兵の対象でもなく、さらに戦争で何らか得する人たちだ。「国を守る」などというきれいごとではなく、彼らの本音は別にある。しかし、彼らはその本音を常に隠しきれいごとを並べ若者を惑わす。
 しかし、所詮きれいごとはきれいごとに過ぎない。最終的に本音で勝負するしかない。「俺さ、戦争すると儲かるんだよね」という本音と「戦争に行って殺されるのも、殺すのも嫌だ」という本音。どっちが勝つか。どちらの本音の当事者が多いか。結果は明らかだ。だから、大きな声で「戦争は嫌だ」と本音をぶちかまそう。平和憲法はそんな君の本音を応援してくれている。そんな憲法を、本音を隠してきれいごとを言っているような連中に改悪されてはならない。「僕は戦争に行きたくない」。それが本音だ。志願者不足はそのためだ。若者たちの本音を第一に立てて考えたい。戦場に行かされるのは彼らだからだ。
 イエスは言う。「何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。」(マタイ福音書7章12節)。黄金律と言われる。では、あなたがしてほしいと望むこととは何か。戦場で人を殺すことか、殺されることか。それとも戦場などに行かず、他国の人と共に生きていく道を模索することか。本音で勝負しろとイエスは言っている。きな臭い時代の中できれいごとに騙されないように生きていきたい。

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